2013年01月10日 (木)

原石を久しぶりに。
アメシスト~♪と思って出してみたら、一石アメトリンがありますね。
変換が『飴とリン』なんですが、何を表現したいんだお前はとパソコンに言ってしまう(笑)。

こちらがアメトリン。前列真ん中にあった物ですが、わかりましたか?
写真だとわかりにくいかもしれませんが、影を見ると一部黄色いのがわかるかと。
アメシストとシトリンが一つの石になっている物です。
アメシストもシトリンも水晶(クォーツ)の仲間。
紫色をアメシスト(または紫水晶)、黄色をシトリン(または黄水晶)と呼びます。
アメシストはギリシア語で『酔わない』という単語から、シトリンはシトロン(柑橘系果物)から名前が来ているらしいとのこと。
アメシストは酔い止めのお守りとして有名ですが、こんなところに由来があるんですね。
ここまで書いて、このブログの過去記事検索してみたら、アメシストとシトリンの記事がありました。
この並びが好きなのか、私?
2012年10月22日 (月)

水晶の原石を切ったばかりの姿。
三角形です。ここから、こんなのを削りだしていきます。
参考写真の手前の方に近い物になると思います。
現在は、底辺35×高さ48×厚さ8.5mm位の状態ですが、磨いた後は一回り小さくなります。
上の方にあるのは、同じ形で薄い物。
どうやら、厚すぎるから切った破片みたいです。

横から見るとこんな感じ。
薄い方は2mm位かな。
水晶は透明な石ですが、切断する時に粗い刃物を使うために、切った後の表面は白いです。細かい仕上げをしていくに従って、徐々に透明感が出てきますが、加工中はこんな状態なんですよ。
水晶でもスリガラスっぽい仕上げの作品はありますが、あれらは仕上げの際にあえて白くなるように加工を施しているので、写真の状態とは違います。
石用カッターの刃の筋目も出ている、こんな印象の違う水晶の姿も、面白いのではないでしょうか?
2012年04月16日 (月)

久々に原石でもないかな~と探して出てきた紫水晶。
小さな物がいっぱい入っている袋です。
切ってある物が多いので、大きな石から切り出した残りを入れる袋なのかもしれません。
中央の石の様に、マジックなどでしるしが付いている物もあります。
形を切り出そうとしてやめちゃったんでしょう。
袋の中を見てみたら、研磨した物もありました。


ファセット(平面の組み合わせ・上の写真はファセットです)じゃないの珍しいな。
何かに使う予定だったのか、単なる習作か。
両方とも内包物が多い石なので、習作の可能性が高いかな。
なんで、原石とカット石を一緒に入れておくのかしら?謎が深いです。
2011年12月05日 (月)

一時期、これでもか、と思うほど出していた、ルチルクォーツ。
あんまり出しすぎもよくないかと、置いておいたら忘れた幻の石。

表裏がどっちかはよくわからないけれど、私の好みでこっちが裏とする。
重さを量って来ようと石を持ち上げたら、底に『75.06』と書いてあった。
これ、グラムかな、カラットかな?多分グラムだよな、と量ってみると『75.03g』
私「軽くなってますが」
影「時間が経ってるからね」
私「(自信満々だし、そんなもんか?本当か?)そうですか…」
影「なんかパワーが抜けたんだよ」
パワー0.03gしかないのか…。
多分、机崩落事件の時に欠けたんだと思うんだけどね。
変形六角錐で、一番厚い部分が40×23×55㎜位。
手持ちの花火を打ち合っている様な、不思議なルチルが印象的な石です。
2011年11月10日 (木)

秋らしい色の石のご紹介。
研磨用のシトリン(黄水晶)の原石です。
これべっこう飴じゃないの?と思ってしまったのを、一緒に入っていた研磨石が否定してくれました。
なんでここに入っているんだろうか?磨いている途中なのかもしれない。
深く考えずに、また袋ごとしまっておきました。
原石はこんな状態で保存してあるのが多いです。
これ、間違ってないの?こんなんで良いの?と聞きたくなります。
まぁ、袋にも入っていない状態で転がっているのよりは、マシだろうけど…。
これから研磨する石を丁寧にくるんでおいたりする必要はないって事みたいです。
会社に置ききれない原石については、社長のお宅の庭に転がしてあるらしいし…。
そろそろ水の冷たい季節。
研磨の仕事したくないし、という言葉を久々に聞きました。
これを聞くと、寒くなったんだなと思います。
2011年06月06日 (月)

ブルートパーズの原石です。
まさにごろごろと言う表現がふさわしい感じ。
「綺麗に撮ってね」と言ってどこかへ去った上司のお気に召す写真が撮れたかどうかわかりませんが、水をつけて少し澄んだ色にしてみたりしましたよ。

こちらは水をつけない状態。
少し白っぽい感じになります。
研磨した後になると、水をつけた状態に近い色に仕上がります。
各面が透明になるせいでしょうね。
ブルートパーズは透明に近い石を処理してこの美しい青に変えている物が多いそうで、これらも処理石です。
でも、よく見ると、意外とそれぞれ個性的な色合いで、見ていて楽しいです。
2011年04月13日 (水)

非常に綺麗な色の石だが、どうやって使うんだろう…?
これを切って研磨するのだろうか?
見れば見るほど不思議な形。ものすごい細かい結晶群の上に、柱状の結晶がばらばらに乗っているみたいな物。
水晶だったらなんとなくわかるんだけど、ルビーってこういうイメージじゃないような。
いや、合成なんですけどね。
前に出した合成石は、丸い柱状でしたから、見るからに合成って感じでしたが、これは「この姿で発掘されるんだよ」と言われたら信じてしまいそうです。
合成石の作り方にも色々な物があって、それによって作られる姿も様々なんでしょうね。

逆側はこんな感じ。
特に表裏の区別はない様です。
50×35×15mm程度(一番大きい数値です)、21.66g
2011年03月07日 (月)


クォーツグループの中にある物ですが、ちょっと特殊。
化石化した樹木という扱いになるそうです。
木化石(ぼっかせき)とか化石木とも呼ばれます。
全体的にぼちぼちある黒い部分はカビじゃなかろうかと思って見た事がありますが、そんな事はないらしい。
一番上の写真の上部の2mm位は、色が不自然に濃くなっています。これは皮かな?
しかし『木の有機質が石に変化するわけではなく、形状や構造要素だけが残される』って言われても、何のことやらさっぱり…。
木が化石化すると石になるんじゃなくて、石の成分が木の内部に入り込んでしまって置き換わるという事だと思います。間違ってたらごめんなさい。

縞々のところは年輪でしょうか。普通のアゲートとどう違うのかと問われても言葉に詰まります。
アゲートも割りと縞々してるし…。
オパール化する場合もあるらしいです。それは見た事がないので、見てみたいです。
そう言えば、オパール化する石以外のものといわれると、真っ先にアンモライトを思い出します。
アンモナイトが化石化した物と聞きましたが、やっぱり置換なのかな?
100×90×60mm程度 797.6g
2011年02月26日 (土)

大学時代(多分…、ひょっとしたら高校時代かもしれない)にスミソニアン博物館の宝飾展があった際に買った、鉱物標本60種。
購入時には段ボール箱に入っていたのですが、もっと格好いい入れ物が欲しいとわがままを言って、父に木製の箱を作らせたと言ういわくつきの品。
思った以上に立派な箱が出来上がり、いや、そこまでこらんでも…、と罰当たりな事を考えた記憶があります。
大事な箱の上に物を載せることも出来ず、収納場所に非常に苦労する物になりました。
たまに眺めてニヤニヤする以外に使い道もありませんが、見ていると心が和みます。
2011年02月24日 (木)

クリソプレーズ。緑玉髄(りょくぎょくずい)です。
綺麗な緑色で、カーネリアンと同じく色を和名の頭に付けられています。
この色を見ると、その理由もわかるってもんですよね。
玉髄という名称からもわかるように、これもまたクォーツ類です。
半透明のアップルグリーン色が愛されて、同種の石の中で価値の高い石だそうです。
また、太陽光や高温で褪色する性質があるそうです。
取り扱いの際には、気をつけておかないといけない点ですね。
ギリシャ語で『金(chrysos)』と『西洋ねぎ(prason)』が語源とあるのですが、ねぎは葉の色としても、金は何に関係するんだろうか…?
110×60×45mmで361.18gの大きいのと45×20×20mmで27.27gの小さいのの二つセット。
なんとなく、小さい方がアップルグリーンという表現にふさわしい感じの、さわやかな色に見えます。
気になって聞いてみたら、違う石から取ったものとの事。
石の個性は色々あって面白いものです。