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たまには
研磨工具
研磨工具なんぞ出してみようかと。
おそらく、前にも出した事のある工具だと思います。
同じ物じゃなくても、同系の物もいっぱいあるし。
結局のところ、磨き用の工具なんて円盤回転させているだけよね、と冷たく言ってみたり。

そう、磨き用の工具はどれも構造に大差はありません。
問題は、回転する円盤の材質と研磨剤の種類です。
それがちょっと違うと大違いになります。
ぱっと見ではわからないかもしれませんが、写真の物も左右で付いている円盤の素材が違うので、違う工程の時に使われます。

最初に仕上げ用で作業しても何の意味もありませんが、仕上げの時に良く削れる道具を使うと台無しになります。
道具って大事よね。
石用ドリル大
ドリル
石用ドリル。
前に出した、石用カッター大と同じく、大きな石に大きな穴を開けるのに使います。
おそらく小さな穴も開けられるんでしょうが、使われているところを見た事のない機械の一つです。
石に穴を開ける必要性ってあんまりない物で…。
全体が石で出来たリングは、これを使って作ったそうです。

部屋の奥に配置されているので、入り口付近にあった石用カッター大と違い、物置にされてません(笑)。

ドリル全体像
機械自体も大きいです。
手前にある黒い丸が丸椅子なので、その大きさが分って頂けるかと。
精密機械だけに、設置が大変だった記憶がありますが、使う日は来るのだろうか…。
四月馬鹿記事をご覧になった方にこっそりお詫び申し上げます。レーザーは出ません。
石用カッター大
石用カッター
石用カッターは前に出したことがありますが、あれは小さい方。こちらこちら(内部)で、これは大きい物です。
大きな石を切る時に使う物で、刃も大きく、厚くなっております。
で図体も大きいわけですが、この機械、動いている所を一度も見た事が無い。
どうなの?これ動くの?とふと疑問に思ったりしている謎の工具です。そんなのばっかりだね、この会社。

雑然とした姿…。
普段こんな姿を玄関先でさらしています。
こういうの物置台って言うよね…。
この状態で写真を撮っていたら、(影)から「片付けてから撮ってよ!」と当然の注文が入り、上の写真を撮り直しました。
左後ろにたぐまってるのは耐水エプロン。556はご愛嬌だと思って残してみたよ!
耐水だし、濡れた傘を置いておくのに丁度良いと、本気で思っておりますとも。
ナイフと加工の話
研磨盤
研磨盤は調整しながら使わないといけないと以前書きました

調整用ヘラ
こちらがその調整の時に使うナイフ。
厳密に言うと刃が無いから、ヘラでいいんじゃないかと思いますが、ナイフだと(影)が言うからそう書いておきます。
写っている物は全て細くなってますが、購入したての状態だともっと幅があります。
それを、使うたびに削って、細かい筋目が入れられる状態に加工します。
石の研磨だけでなく、彫金の場合もそうですが、道具を加工するだけでなく、加工用の道具の加工もしなければならないので、色々やらないといけないことがあります。

以前、貴金属加工なんだから貴金属しか扱わないのではないかと言われた事があります。
意外とされている誤解だと思いますが、そんな事無いんですよ~
研磨中の姿
研磨中
朝来たら、研磨作業中だったので撮ってみた。

足は何故そこに?
と思うんですが、正直、場所がないからとしか言いようがありません。

研磨中
前から見るとこんな感じ。
機械を強引に詰め込んでいる感じが伝わるでしょうか。
これでも、出したい機械が出し切れていないと聞いた事があります。
どうしても、その作業がしたいときだけ、機械を出しているらしい。
狭いって大変。
石の歩留りについて
ダイア原石リング
ダイアモンドの原石ってあまり目にする機会がないんじゃないでしょうか。
写真の物は原石をそのまま使ったリング(私物)です。
何年も持って歩いてますが、指にする事はほとんどないお守りです(笑)。

ダイアモンドの原石はこんな形で八面体の物が多いそうです。
ちなみに劈開(へきかい)です。あんまり知られていませんが、ある角度で力が加わると割れたり欠けたりします。
日常で使っている場合に割れる事はほぼないので、知らなくても問題のない知識なのですが、高校の頃地学のテストで劈開の鉱物を述べよとの質問に『ダイアモンド』と書いて×を貰ってから、恨みと共に覚えています。

ダイアモンド歩留り図
そんな八面体の結晶を、どの様にカットするのか図にしてみました。
実は一個の結晶から二個取るのが普通で、二個の合計が原石の半分程度になります。
結構削ってしまうんですよ。
ダイアモンドが一番わかりやすいので図にしてみましたが、石の研磨は、どんな石でも元の原石より結構小さく軽くなります。

原石に比べてどの位の量が製品になったかを『歩留り(ぶどまり)』と言います。
歩留りが良いとは原石から取れる製品のカラット数が大きい(重い)事。

歩留りより美しさを求めて削る事もありますが、大きさの割に高い石になりかねません。
また、厚さを薄くしてしまうと色味が変わってしまう石もあり、教科書通りの形に削るのが良いとは言えない様です。
どうやって原石を研磨するかは職人の腕の見せ所になり、裏面等は意外と個性が出ている事もありますよ。
こんな事も出来るんです!
オニキス原石
オニキスのイヤリングの作成の依頼をいただき、(影)はオニキスの加工に旅立ちました(一階に)。
あんまり気にせず、三階で自分の仕事をしていたら、(影)がブログのネタ用にと、自分で写真に撮っておいてくれました。
「どうして君は『ブログのネタがない』と大騒ぎするのに、ネタになりそうな事をやっている時に、ちゃんと来ないの?」
とか聞かれたりする。
いや、ブログの事はすっかり忘れておりました。すみません…。

オニキス切断時
まずは、下書きされた線より外側になる様に、石を切り出します。

オニキス輪郭
輪郭をしっかりと削り出します。

オニキス下磨き
表面の凹凸を削り出し、全体の形を整えます。

オニキス完成
全体を磨いて、終了です。

文章に書くと、えらいあっさりした工程ですが、水や研磨粉をつけながら研磨していく様子は、さすがに熟練の技(見てないけど)。
この後、石に合わせた枠を作り、金具をつけたり石留めしたりの彫金作業に移行します。
修理無事終了
グラインダー修理中
ベルトが切れたグラインダーを修理中。

やっぱり砥石外すのね…。
この砥石を外すのが結構大変なんですよ。何せ重いから。
片方だけ外したら、何とか持ち上げられるということで、右側だけ外してベルトが通るだけ持ち上げてくれた隙に、無理矢理押し込んだ。

グラインダー修理中
中心軸を押さえているパーツを外し、持ち上げてベルトを入れた直後の様子。
はみ出したグリースを戻し、パーツを付けようと努力中の(影)の手です(笑)。
ネジ式でとまっている砥石を二人掛りで戻し、無事に修理は終了しました。
ありがちな故障ではないかと思うのに、修理は大変な労力が居るってどういう事だろうか…。
ベルトが切れた!
グラインダー
「あそこに出かけるなら、近くにベルト屋さんがあるから、ついでにベルト買ってきて」
唐突に(影)に言われた言葉に、ものすごく戸惑う私。
じゃぁ、御自分で出かけると良いと思います。と言う言葉をぐっと飲み込み、話を聞いていくと、切れたベルトは石の研磨用グラインダーの物でした。
あぁ、ズボンのベルトじゃないのか…。

グラインダー
中央のベルトが切れているのがわかるでしょうか?
何とか動かせるように、ステイプラーで修理しようとした跡が…。無理だろ、それ…。

グラインダー
外してみるとこんな感じ。
この細いベルトが、モーターからの動力を本体に伝えて回転させています。

無事に新しいベルトは買って来れたんですが、しかし、どうやってはめるんだろうか…?
「一人じゃ出来ないから手伝ってね」とさわやかに言われたんだけど、ひょっとして、左右の砥石(でかい円盤部分)外すの?!
客観的な視線
作業中!
納品から帰ってきて、一階に人が居たことにも驚いたが、何よりそのポーズにびっくりした(笑)。
窓からの光をスポットライトの様に浴びつつ、かなり集中力の要る、手の離せない作業をする(影)。

石の穴あけ加工中なんですが、ボール盤見えないとかなり間抜けな姿だな~と思って激写。
真剣な作業なんですよ?
研磨が終わり、枠も作った後に全体のバランスを見て穴を開けるので、割れ欠けでもあった日にゃ作品一個台無しになってしまうと言う、とても緊張感のあるシーンなんです。
でも、遠目で見ると、壁に向かって土下座してるみたいに見える…。